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奥会津18 No.2 霧幻峡の渡し(金山町) その名にふさわしい幻想的な絶景を目に焼き付けてほしい

奥会津振興センター

2026.02.01(日) 12:01

霧幻峡の渡し(金山町)

柳津町、三島町、金山町、昭和村、南会津町、只見町、檜枝岐村。奥会津7町村を舞台に四季をとおして撮影を行い、「歳時記の郷 奥会津」の奥深い魅力を伝えるポスターやカード各18種類を作成しました。ここでは、それぞれ関係者の皆さんにお聞きした、いま伝えたい奥会津、故郷への想いをご紹介します。

奥会津郷土写真家 星(ほし)賢孝(けんこう)さん

只見川の川面に揺らめく霧の中をゆっくりと進む「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」は、幻想的な絶景で広く知られ、国内外から観光客が訪れる人気スポットとなっています。長く途絶えていた渡し舟を地域住民とともに2010年に復活させた中心人物が金山町に生まれ育った奥会津郷土写真家の星さんです。

Q.霧幻峡の渡しを復活させたきっかけを聞かせてください。

A.約20年前から只見線でこの地域を活性化しようと思い、年間約300日沿線の各地で列車の写真を撮ってSNSに載せたり海外PRを行ったりしました。その甲斐あって観光客の皆さんが奥会津に足を運んでくれるようになりましたが、観光客の皆さんは列車に乗って写真を撮ったらほかの場所には寄ることなく帰路に就いていました。何か目玉になるような体験コンテンツがほしいと感じていた時、思い付いたのは50年ほど前に廃村となった私が生まれ育った金山町の三更(みふけ)集落で、住民の足として使われていた渡し舟を復活させることでした。

Q.霧幻峡の渡しの見どころを教えてください。

A.四季折々の絶景が広がる只見川を、櫓を漕ぐ昔ながらの舟にゆらゆらと揺られながら渡ると、日常を忘れてタイムトリップしているような感覚にとらわれることでしょう。さらに夏になると、霧幻峡は早朝や夕方に川霧が立ち上りまさに幻想的です。尾瀬の雪解け水を源流とする只見川は真夏でも冷たく、夕方の強い陽差しが川面を照らすと霧が湧き上がり峡谷を埋め、翌朝陽が差すにつれて消えていきます。霧は6月から9月中旬にかけての暑い日、朝は陽が昇るまで、夕方は陽が沈んでからと雨上がりに見られることが多いです。

Q.名付け親は星さんだそうですね。海外からも観光客が訪れる人気スポットになってどう感じていますか?

A.川面に漂う霧があまりに幻想的だったので、私が「霧幻峡」と名付けました。50年ほど前に起きた土砂崩れで、三百年続いた三更集落は一瞬で廃村となり、三更の渡し舟も途絶えるしかありませんでした。時を超えて甦った「霧幻峡の渡し」は、只見線とともに人気の観光スポットとなり、日本はもちろんのこと台湾やタイ、ベトナムなどからも観光客が訪れるまでになりました。以前からインバウンド客向けにもPRを行ってきたので、懐かしさを感じられる日本の原風景として霧幻峡が人気を呼んでいるのは生みの親としてうれしい限りです。

Q.舟で対岸へ渡り、廃村となった三更集落を散策できるそうですね。

A.三更集落をめぐるコースでは、三更の舟着き場から陸に上がり木々に囲まれた一本道を進んでいきます。「霧幻地蔵」や「子安観音堂」などを目にしながら歩みを進めると、集落に一軒だけ残る「霧幻庵」と名付けられた築300年の古民家が現れます。煤で黒光りする太い柱や梁、古道具などがそのまま残っているので、当時の集落の暮らしに思いを馳せることができます。霧幻峡の渡しを復活させたことで、消えかかっていた三更集落の歴史や舟文化を伝え継ぐことができました。

Q.霧幻峡の渡しを今後どのようにしていきたいと考えていますか。

A.現在は舟で早戸と三更の舟着き場を行き来する只見川を周遊するコースと、早戸舟着き場から三更舟着き場に行き、そこから三更集落をめぐる2つのコースがありますが、コースを増やしてお客さまに何度来ても楽しんでいただけるようにするのもいいと思います。つるの湯の先にある早三橋付近にある湯(ゆ)の上(かみ)場崖(ばっけ)まで行くコースだとか、細越橋梁(めがね橋)まで行き舟上から只見線の列車を撮影するコースだとか。時間さえ掛ければ景色が見ごとな第三只見川橋梁に行くことも可能です。さらに町村を越えてバリエーションが広がれば、霧幻峡の渡しの魅力がより深まると思います。

観光を通して奥会津を発展させていくため、「霧幻峡の渡し」を地域住民とともに甦らせた星さん。愛する郷土のため地域振興に力を尽くしてきました。霧幻峡の渡しをより魅力的にしていきたいという想いから生まれる新しいアイデア。その眼差しは未来を見つめています。

【霧幻峡の渡し】
住所 福島県大沼郡三島町大字早戸字小津巻地内
営業時期 4月下旬~11月中旬まで 予約のみ就航※要事前予約
営業時間 7:00~日没
駐車場 あり 10台(無料)
アクセス 磐越自動車道会津坂下ICから車で約35分
JR只見線早戸駅から徒歩約2分
お問い合わせ 金山町観光物産協会 TEL0241-42-7211

【霧幻峡】
https://www.mugenkyo.info/

企業情報 企業情報

奥会津振興センター(地方公務)

〒 9680006 福島県大沼郡金山町中川字上居平933東北電力奥会津水力館「みお里」内
TEL : 0241427125
ホームページ : https://okuaizu.net/