今年は、クマの目撃件数、人身被害が多く、１１月４日現在、
○ 目撃件数 １，５０５件（前年対比＋９０６件、＋１５１．３％）
○ 人身被害 １９件２２人（前年対比＋１２件＋１５人）
となっています。
特徴としては、
○ 目撃：１０月以降、人の日常生活圏の目撃が多くなっている。
１１月に入り、自宅庭先での目撃が多くなっている。
柿を食べている姿の目撃が増えている。
○ 人身被害：１９件中、１５件が山中外、人の生活の場、人が普段の行
動をしているなかでの被害になっている。
ことが挙げられます。

最近の人身被害から、皆さんに注意していただきたいことは次のとおりです。

○ きのこ採り目的等の入山、登山は控える
きのこ採り等で山に入ることを控えましょう。また登山やキャンプなどの野外活動もクマに遭遇するリスクが高いですから、出没状況によっては中止しましょう。

○ 徒歩での外出は場所、ルートを考えて散歩等の歩行中の被害は、朝夕のものが多いですが、日中も発生しています。また、被害の場所としては、川の近く、山林に囲まれた道路が挙げられます。散歩等もできるだけ控えることをおすすめしますが、散歩や徒歩で外出する場合は、見通しのきく場所、ルートにしましょう。

○ 夜間の外出は控える。特に徒歩は避ける
夜間、暗闇の中での被害も発生しています。日没から日の出までの間は必要時以外は外出せず、外出する場合は、徒歩は避け、車などを利用し、できるだけ車外に出ないようにしましょう。

○ 山林・藪、またはその近くで草刈りや農作業をしない
草刈りなどの作業中の被害も多く発生しています。畑作業も含めて、クマが潜むことができる山林や藪、またはその近くにある場所では、できるだけ作業をしないようにしましょう。作業をせざるをえない場合は、爆竹などでクマを立ち去らせてから行うことをおすすめします。

○ 最近は柿の木に注意
最近の目撃場所として、柿の木が多くなってきており、柿や果物を食べる姿の目撃が多くなってきています。近くに柿の木があり、実がまだ残っている場合は、柿の木の近くの場所も含めて十分注意しましょう。

やむを得ず、徒歩での外出や山林・藪の近くで作業をする場合には、クマ鈴やラジオを活用したり、時折声を出すなどして、クマが接近する前にクマに自分の存在を知らせるようにして、被害を防いでください。

(福島県警察本部地域企画課)