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【日刊CJ Monmo Web】星 賢孝の奥会津だより 三島町の紅葉の中を走る只見線列車

エス・シー・シー

2025.10.13(月) 19:00

年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。

郷土写真家 星 賢孝
奥会津とJR只見線を撮影する郷土写真家。廃村で消滅した只見川の渡し舟「霧幻峡の渡し」を復活。インバウンドでの地域活性化に取り組む。2019年「みんゆう県民大賞ふるさと創世賞」受賞。2020年には写真集「四季彩々」(2019年発行)で福島民報出版文化賞・奨励賞。

【紅葉の中を走る只見線列車(大沼郡三島町宮下地内)※2024年10月下旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、シャッター速度1/800、F10、絞り優先]

鉄路の響き

紅葉(もみじ)照る 峡(かい)の渡りに 汽車ひとつ 時をつなぎて 夢を運びぬ

峡谷を彩る錦繍の中を一筋の鉄路が伸び、列車は静かに橋を渡ってゆく。車窓に映る移ろいの光景に、緑の杉木立と紅葉の彩りが重なっていく。

赤い列車は、谷を渡る舞台に役者のごとく立ち、峡谷の秋風だけがこの一瞬の舞を見守っている。住民の営みは静寂の里に息づき、集落の屋根が杉の梢に守られるよう寄り添っている。

夕陽は、山肌を黄金に染め、雲はゆるやかにその光を和らげている。刻一刻と色を変える天空の下を、列車は変わらぬ律動で走り続ける。鉄路の響きはやがて彼方に消え去って、余韻だけが秋風に乗り、山里の暮らしを優しく包み込みながら、いつまでも心の奥底にまで沁みてくる。

撮影は、国道252号に架かるアーチ三兄弟の新宮下橋のたもと(三島宿側)の駐車スペースに停め、橋から。レンズは24mmから105mm。

◆Information

三島町の紅葉の中を走る只見線列車

住所
【今回の撮影スポット】
大沼郡三島町宮下地内

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