甲冑に身をかためた約400騎の騎馬武者が、腰に太刀、背に旗指物をつけて野原を疾走する、力強く勇壮な様は時代絵巻さながらです。
伝説によれば、相馬野馬追は今から一千年以上もの昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が下総国小金ヶ原（現在の千葉県北西部）に放した野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことにはじまったと伝えられています。そして捕らえた馬を神馬として、氏神である妙見に奉納したのです。
●令和7年度相馬野馬追の行事概要は、次の通りです。
5月24日（土）　お繰り出し・宵乗り
5月25日（日）　野馬追
5月26日（月）　野馬懸

ラジオ福島では、相馬野馬追を応援する番組「相馬野馬追2025～勇猛果敢～」を5月19日(月)から23日(金)の毎日16時20分から放送、「相馬野馬追」に参加する皆さんへのインタビューをお届けします。
▼5月19日（月）小高郷騎馬会　半杭政希（はんぐいまさき）さん
30回近く出場、原発事故による避難を経験しながら、故郷小高から今年も参加、伝統行事として重要な役割となる3日目の野馬懸では御小人を務めます。
▼5月20日（火）大熊町騎馬会会長　小野田淳（おのだじゅん）さん
多くの町民が避難を続ける中、大熊町の騎馬会をまとめています。初陣を飾る仲間とともに全馬無事の帰還を目指します。
▼5月21日（水）小高郷騎馬会　阿部日向子（あべひなこ）さん
女性の年齢制限撤廃により、久しぶりに参加します。野馬追に合わせ、埼玉から帰省し、故郷小高から出陣します。
▼5月22日（木）双葉町騎馬会代表　中川準（なかがわひとし）さん
去年14年ぶりに町内で騎馬武者行列が行われた双葉町。今年亡くなった父の思いも背負い出陣します。
▼5月23日（金）相馬野馬追軍師・中野郷騎馬会会長　門馬光清（もんまみつきよ）さん
相馬野馬追の軍師を２０２３年から務めています。変化を受け入れながら、伝統をつなぐ思いを伺います。