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  • 福島駅前「さんかく広場」の三角おにぎり。隠れた場所に茜さす良店(エス・シー・シー)- 2026.04.20(月) 15:00

福島駅前「さんかく広場」の三角おにぎり。隠れた場所に茜さす良店

エス・シー・シー

2026.04.20(月) 15:00

【第103回「握飯と旬彩佳肴 やまと」】


第103回の「ふくしま定食部」は、福島市置賜町の「田舎の味と旨い酒 やまと」の2号店として2024年にオープン、2026年1月にリニューアルした『握飯と旬彩佳肴 やまと』さんを訪ねます。


福島駅東口から国道13号線沿いの「さんかく広場」に着いたら三角の斜辺を辿って先端へ。ビルの奥に歩を進めるドキドキがすでに前菜。

夜の福島市置賜町を彩る飲食ビルのなかに、本当に定食をいただけるお店があるのか。少々疑いつつも、アップダウンの通路の先に赤い暖簾を見つけたときの喜び。


牛肉を扱うお店だけに、赤色に興奮する闘牛の如く突進。ムレータ(赤い布)にあしらわれるようにそのまま入店です。落ち着いた店内はカウンターとテーブル席。


会ってから人柄を察するのに1秒も要らないほどの優しさと、一本筋の通った誠実さが伝わる店主。背後に立たれても無防備で居られるほどの眩しい笑顔に迎えていただきました。

吸い込まれるように着席したカウンターの端には自家製らっきょうの瓶。そしてチラリと見える羽釜のわくわく。


こちらはランチ営業のみ。基本メニューは牛皿・牛とじ・牛焼肉をセパレートで選ぶ6種とおにぎり定食。

そして、前回狙って訪問した金曜日限定の「牛カレー定食※数量限定」も必食の一皿。某牛丼チェーンのアレを想像していると、ベクトルの異なる優しくもリッチな味わいに驚きます。

贅沢オン贅沢!「牛カレー定食」(1,500円)

フライパンでバターを熱し、小麦粉を焦がさぬよう丁寧に炒めたら、そこにS&B赤缶カレー粉を加える懐かしいカレー。

さらりと、ぽってりとしたカレーに鎮座する、いわゆる牛丼の「あたま」がまた職人の味。温玉サラダも付いた納得の定食。


さて、今日は店名にも冠された「おにぎり定食」にしましょう。まさかの600円ですから、牛皿ハーフ+ラジウム卵の追加で豪勢に。

2つのおにぎりの1つは塩むすび。その相方を選べるんです。梅・おかか・しそ昆布・肉みそ・ちりめん山椒。※季節で具材の追加あり。牛皿を添えるので肉みそ以外にしようかな…。よし、今日はちりめん山椒にしましょう。

ここで期待が高まる羽釜炊きのごはん。高い熱伝導率と重い蓋の圧力で、ふっくら粒立ったご飯は楽しみ。「小さい頃、自宅が羽釜炊きだったのを思い出して、これでやると決めました」と仰います。

やさしくまとめ上げるように握られるおにぎり。いつ牽制球が飛んできても良いように、こちらも集中力をもって見守ります!いよいよ、ふっくらほかほかおにぎりと、しっとり盛られた牛皿が到着です。


勝手に命名「鬼牛セット」。おにぎり定食(600円)+牛皿ハーフ(400円)+ラジウム卵(200円)。

まずは塩むすび。もちもちと噛めば甘みを感じる福島県産コシヒカリ。塩と海苔でシンプルに味わうのが一番なのかもしれません。店主の情熱をおにぎりを介していただいている感覚です。


夢中で平らげたら一旦牛皿へ。下茹でののちに煮だれへ入れて強火で10分。玉ねぎを加えて弱火で5分。さらに火から下して1日、味を馴染ませた口どけの良い牛肉は、醤油・酒・出汁…旨みを閉じ込められるだけ閉じ込めたリッチな味わい。

これ、本当に400円ですか?

福島らしさとまろやかさを兼ね備えたラジウム卵はもちろん、梅干しを作る際の梅酢で漬けた紅生姜を崩し混ぜる味変もおいしい、楽しい。


2つ目のおにぎりはちりめん山椒。まずは頂点のちりめん山椒ごとガブり。カリッと食感のじゃこの旨味と塩味。すぐさま広がる山椒の爽やかさも相まって選んで良かった旨さ。

余韻に浸る間もなく、おにぎりの真ん中にもちりめんふたたびの歓喜!こんなリッチなおにぎりを福島駅前でいただける幸せ。



もちろん、他のラインアップもいただいておりました。「牛とじ皿定食」は、やわらかい牛肉にあって、むしろ食感を感じる脂身の旨さと甘み。卵でとじることでより分かる気がします。
とろりととじた玉子はいわゆる「牛皿・玉子」の上位変換。牛とじ皿定食は1,200円。

1種類はどんぶりでいただいてみたくてオーダーした「牛焼肉丼」。しっかり目に味付けされた牛バラは、やはり丼スタイルに合いますね。にんにくの芽のグリーンも食欲を誘って、本能の赴くままに掻き込むべき一杯。


炒める香りが店内に立ち込めるとオーダーの連鎖必須。「牛焼肉定食」は1,200円。

このクオリティでこの価格。今どきチェーン店の牛丼でもサラダ・味噌汁付きで800円はする時代。

「安すぎですよ」とお伝えすると「やっぱりお昼はお腹いっぱい食べて欲しいじゃないですか!」と仰います。店主の甘い笑顔をデザート代わりにいただいたらお会計です。

「自分が育った土地のものを使うことが少しでも地域のためになればと、生産者の想いを県外からのお客様に感じていただきたい。」と福島駅前で福島の味わいを提供。


何度でも通いたくなるさんかく広場の二重丸なお店。赤い看板が目に入ったら、猛牛の如くまた突進しますね!

ごちそうさまでした!



『ふくしま定食部』部長・東野

Facebook内で20,000人以上の会員を有する『ふくしま定食部』の部長・東野氏による食べ歩きコラム。東野氏「食堂がかもし出す情緒や風情ごと、そのメニューを多くの人に味わっていただきたいと思います」。

【日刊CJ Monmo Web】では、外観や店内写真、店主さん、飲み物の写真など、他の写真も多数掲載!
気になる方は、下の「『日刊CJ Monmo Web』でこの記事を読む」をクリック!

「ふくしま定食部」のバックナンバーを読むなら、以下のURLをクリック!
https://www.cjnavi.co.jp/section/series/column-fukushima-teisyoku/

◆Information

握飯と旬彩佳肴 やまと

住所
福島市置賜町4-2 MIYAKOビル1F105号
https://maps.app.goo.gl/Kteyy4BqWkAFJ7Ch9

電話番号
なし(Instagramにて問い合わせを)

営業時間
11:30~14:00(13:30ラストオーダー)

休み
毎週土・日曜日、他不定休あり

駐車場
なし

リンク
https://www.instagram.com/yamato01202026/



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