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【日刊CJ Monmo Web】星賢孝の奥会津だより 三島町の川霧に包まれた夏の霧幻峡の渡し

エス・シー・シー

2025.08.11(月) 09:14

年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。

郷土写真家 星 賢孝
奥会津とJR只見線を撮影する郷土写真家。廃村で消滅した只見川の渡し舟「霧幻峡の渡し」を復活。インバウンドでの地域活性化に取り組む。2019年「みんゆう県民大賞ふるさと創世賞」受賞。2020年には写真集「四季彩々」(2019年発行)で福島民報出版文化賞・奨励賞。

【川霧に包まれた夏の霧幻峡の渡し(大沼郡三島町早戸地内)※2024年8月初旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R、手持ち撮影、シャッター速度 1/1000、F10、絞り優先]

水織音(みおりね)の記憶

朝靄に包まれた只見川は、川面と天空が一体となり、静寂の中で溶け合っている。300年の歴史を経て廃村となった集落に生きた人々が、日常の足として漕いだ小さな渡し舟が、隔たれた60年の時を紡ぐように今時の観光客を乗せ、再び霧の川を渡っている。

幻想の小舟の彼方では、編笠の舟頭が懸命に櫓を括っている。歴史絵巻は今密やかに蘇り、そして緩やかに漂っている。小舟がゆったりと進むと、水織音がひとつ、ふたつと、過ぎ去った日々の記憶まで揺らしている。

廃村の静寂に包まれた千古の営みが蘇った幻想の渡しで、歴史の技と日本情緒を世界に鼓舞している。

「霧幻峡の渡し」

私が命名し復活させた渡し舟が、命を輝かせ、過去に生きた祖先達への祈りを捧げ、神が誘った涼風が、乗客の髪を緩やかに梳かしている。撮影は船着き場から。駐車も可能。レンズは24mmから200mmがベスト。

◆Information

三島町の川霧に包まれた夏の霧幻峡の渡し

住所
【今回の撮影スポット】
大沼郡三島町早戸19

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