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  • 川内村に残された「爆心地」の石碑(ラジオ福島)- 2025.08.07(木) 17:12

川内村に残された「爆心地」の石碑

ラジオ福島

2025.08.07(木) 17:12

午後5時半〜の「ネットワークトゥデイ」では各局が、「戦後80年 未来へ繋ぐ記憶」をテーマに取材し、放送しています。
今日は福島県から。
川内村が爆撃された話です。

自然豊かな川内村に行くたびに、村役場に近い道路脇にひっそりと立っている石碑が目に止まります。
気になって歩いてみると、その石碑には「爆心地」という文字が刻まれていました。どういうことだったのか、ずっと私の中にはその疑問がありました。

村の教育長をつとめた石井芳信さんと、100歳の秋元ヨシ子さんに話を聞きました。

太平洋戦争が終わる5日前の1945年8月10日、川内村の集落が爆撃され、3人が犠牲になりました。
郡山空襲の帰りがけ、余った爆弾を落としたのではないかと言われています。
秋元さんは、当時を昨日のことのように話してくださいました。
「軒下から飛行機が突っ込んでくるのではないかと思った」と語ります。

「爆心地」と書かれた石碑は、翌年、立てられました。亡くなった方、焼失した家、負傷者の名前が刻まれています。
被害を将来の人にきちっと伝え残そうとした強い思いが伝わってきます。
石碑がなかったら、私は川内村の惨劇を知ることはありませんでした。
戦争のむごさを改めて思い知らされるとともに、石碑を残してくれたことに感謝の思いを抱きました。

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