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  • ビジネス書紹介・・・「ストーリーとしての競争戦略」優れた戦略の条件(株式会社ココラム)- 2025.04.11(金) 09:00

ビジネス書紹介・・・「ストーリーとしての競争戦略」優れた戦略の条件

株式会社ココラム

2025.04.11(金) 09:00

今回、紹介する書籍は、「ストーリーとしての経営戦略 優れた戦略の条件」

著者が楠木建。
一橋ビジネススクール教授を勤めている。1964年東京都生まれ。 92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。 一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。専攻は競争戦略とイノベーション。

経営戦略の書籍は、数多く出版されている。特にマイケル・ポーターの競争戦略論は、現代の経営戦略の指針とも言える。今回紹介する「ストーリーとしての経営戦略 優れた戦略の条件」は、マイケル・ポーターの競争戦略論とコンセプト、イノベーションをテーマの中心に理論を展開し「戦略とは」を問いただす書だ。様々な企業の事例を詳細に紹介しながらストーリーのある経営戦略について理論立てて紹介している。特に、マブチモーターやサウスウエスト航空の戦略やスターバックス、アマゾンのコンセプトの立て方は秀逸だ。戦略とは、コンセプトとは、イノベーションとはを深く考えさせられる驚きの書たと言える。

本書、「数字よりも筋」の章では、未来の不確実性を説いている。これから生まれてくる人々の価値観や社会の変化など正確に予見することなど出来はしないし、未来など、何が起こるかなど知る由もないことだ。
「将来はしょせん不確実だけれども、われわれはこの道筋で進んでいこうという明確な意志、これが戦略ストーリーです。」という言葉は、マネジメントに携わる人にとって肝に収めなければならないことでもある。
いくら分析を重ねても、過去を探っても、どこかに正しい戦略があるわけでもなく未来など分かりはしないのだ。分かるのは、今生きている「顧客」であり、「なぜ」に対する問いを重ねること以外ない。ドラッカーが語る「すでに起こった未来」をどのように観察し、問いを重ねるかに掛かっている。
ぜひ、一読願いたい。
もし、興味があればマイケル・ポーターの競争戦略が早川書房から出ている。著者がジョアン・マグレッタ、訳が櫻井祐子だ、必読かもしれない。
お近くの書店で。


「ストーリーとしての経営戦略 優れた戦略の条件」
著者 : 楠木 建 ( くすのき けん )
出版 : 東洋経済新報社
定価 : 2,800円+税


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