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アサリ・煮干し・昆布の素材味が溶け合い舌上で開花。郡山の未来を支える新進気鋭が誕生

エス・シー・シー

2026.06.23(火) 09:00

【第7回「自家製麺 めがね」】



7回目となる今回は、郡山市の『自家製麺 めがね』を採り上げたい。

同店のロケーションは、JR郡山駅から約1km(徒歩15分程度)。郡山市と言えば、福島県内でも屈指のラーメン激戦エリアで優良店が幾重にも軒を重ねる。

2025年8月27日、次代を担う期待の新鋭として颯爽と現れたのが、『自家製麺 めがね』だ。店主は、都内の実力店にて研鑽を重ね、満を持して故郷・福島へと戻り、同店を開業。

店舗を象徴する眼鏡のロゴに、店主の姓である「小野(ono)」の意匠を忍ばせるなど、センスも秀逸。店舗外観はシンプルでありながらも端正で、ファミリー客、女性客など、幅広い年齢層にも分け隔てなく門戸を開く。

『自家製麺 めがね』が提供する麺メニューは、「醤油」「塩」の2種類と、そのバリエーション(味玉入り、肉入りなど)。

「醤油」は、会津地鶏・伊達鶏を丁寧に炊き上げた鶏ベースの細麺仕様、「塩」は、アサリを主軸に煮干し・昆布を合わせた魚介ベースの太麺仕様で、両者は同じ店の作品とは思えぬほど、設計思想を異にしている。

券売機の左上(筆頭)に鎮座するのは「醤油」で、初訪問時であれば本来は「醤油」をチョイスするのがセオリーだが、今回、私がおススメしたいのは「塩」だ。

「塩」900円

アサリに由来するコハク酸の鮮やかなうま味を中心に据えながらも、煮干しの艶やかな香味、昆布の穏やかな滋味をじっくりと抽出し、巧みに折り重ねることにより、温度変化により刻々と表情を変える立体的な味わいを創出。

そこに、岩塩をはじめとする4種類の塩のうま味、白醤油のたおやかな甘みをそっと寄り添わせ、幾層にも木目を重ねた工芸品の如き奥行きを演出することに成功している。

このスープに合わせるのは、茹でる前に入念な手揉みが施された自家製縮れ太麺。水分を湛えプルンと艶めく麺肌が、スープの滋味を軽やかに抱き込み、寸分の過不足なく口元へと運び込む。

最後の1本を啜り終えた時、郡山のラーメンシーンに新しい風が吹き抜けたような気がした。東京で培った技術と感性を地元の感性に合うよう緻密に翻訳し、これまでの同地にはなかった独創的な1杯へと結実させる。同店が「中通り」を代表する名店に育つのも、そう遠い未来の話ではないだろう。



◆Information

自家製麺 めがね

住所
郡山市堤下町12-7 ホテルシーアンドアイ1F

電話番号
なし(問い合わせはインスタグラムにて)

営業時間
11:00~15:00

休み
毎週月曜日、他不定休あり

駐車場
無料駐車場(おおがね駐車場)あり

リンク
https://www.instagram.com/men_megane2025/

ラーメン官僚 かずあっきぃ

ラーメン生涯実食数21,500杯超!!「TRYラーメン大賞」の審査員も務め、日本全国のラーメンを食べ歩く田中一明氏。田中氏おすすめの、福島県内のラーメンを紹介!


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